【結論】ピラティス資格は3つの基本種類から選び、PMA認定資格が最もおすすめ
ピラティスインストラクター資格を取得したいと考えている方に、まず知っていただきたい重要な結論をお伝えします。
ピラティス資格は大きく分けて「マットピラティス」「マシンピラティス」「コンプリヘンシブ」の3つの基本種類があり、初心者にはPMA認定のマットピラティス資格から始めることが最適です。
この結論に至る理由は以下の通りです:
- 世界標準の知識:PMA認定資格を取得することで、国内外問わず高い信頼を得やすく、クライントからの信頼度も高まります
- 就職の有利性:「PMA認定団体のピラティスインストラクターであること」という条件の求人をいくつか見ました
- 段階的な学習:まずはマットピラティスのコースから始めてみる → 必要性を感じれば、マシンピラティスのコースを受けるなどステップアップしていく
なぜPMA認定のマットピラティス資格が最適なのか?
PMA(ピラティス・メソッド・アライアンス)とは
PMAはピラティスのメソッドに関して高い基準を設定しているため、その認定資格を持つインストラクターは、ピラティス業界で非常に信頼される存在となります。世界的な知名度が高いため、PMA資格を持っていることは、国内外問わずインストラクターとして活動する際に非常に有利です。
マットピラティスから始めるべき理由
マットピラティスは最も基本的なピラティスです。主にマット上で行うエクササイズを学びます。初心者におすすめする理由は以下の通りです:
- 基礎の習得:ピラティスの基本原理を体系的に学べる
- 汎用性の高さ:スタジオ、自宅、オンラインなど場所を選ばず指導可能
- 費用対効果:マットピラティス資格のみの場合、約20万円になります
- 就職機会:マットピラティスのみの資格は需要が高いです
段階的なキャリアアップの重要性
資格取得という”成果”に目が行きがちですが、その後も学びを深めたり、実践の場で経験を積んだりしなければ、本当の意味でクライアントに役立つ指導者にはなれません。そため、まずはマットピラティスで基礎を固め、経験を積んでからマシンピラティスへと進むのが理想的なキャリアパスです。
ピラティス資格の3つの基本種類と詳細解説
1. マットピラティス資格
マットピラティス資格は、ピラティスインストラクターとしての第一歩となる最も重要な資格です。
項目 | 詳細 |
---|---|
概要 | マット上で行うピラティスエクササイズの指導法を学ぶ |
費用相場 | 15万円~30万円(PMA認定団体:20万円~40万円) |
取得期間 | 2週間~6ヶ月 |
学習内容 | 基本原理、呼吸法、解剖学、指導技術、安全性 |
活動の場 | スタジオ、自宅、オンライン、出張レッスン |
マットピラティス資格の特徴
- 初期投資が少ない:マットさえあれば指導が可能
- 場所の制約がない:どこでもレッスンを開催できる
- クライアントにとってアクセスしやすい:自宅でも実践できる
- 基礎知識の習得:ピラティスの核となる原理を学べる
2. マシンピラティス資格
マシンピラティス資格は、専用器具を使用したより高度な指導技術を学ぶ資格です。
項目 | 詳細 |
---|---|
概要 | リフォーマー、チェア、バレル、キャデラックなどの専用マシンを使用 |
費用相場 | 25万円~50万円(PMA認定団体:30万円~60万円) |
取得期間 | 1ヶ月~12ヶ月 |
前提条件 | 多くの場合、マットピラティス資格が必要 |
活動の場 | マシン完備のスタジオ、専门スタジオ |
主要なマシンの種類
- リフォーマー:最も基本的なマシン、スプリングによる負荷調整
- チェア:座位・立位でのエクササイズに特化
- バレル:脊柱の可動域向上に特化
- キャデラック:最も多機能なマシン、上級者向け
3. コンプリヘンシブ資格
コンプリヘンシブ資格は、マットピラティスからマシンピラティス(リフォーマー、チェア、バレル、キャデラック)まで、幅広いエクササイズを包括的(コンプリヘンシブ)に学ぶプログラムです。
項目 | 詳細 |
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概要 | マット+全マシンの指導法を包括的に学習 |
費用相場 | 50万円~90万円 |
取得期間 | 6ヶ月~2年 |
対象者 | 本格的にインストラクターを目指す方 |
メリット | 就職に最も有利、指導の幅が最も広い |
具体的な資格取得事例と成功パターン
事例1:初心者からのスタートアップパターン
Aさん(30代女性・会社員)の場合
- ステップ1:PMA認定団体のマットピラティス資格を取得(費用:25万円、期間:3ヶ月)
- ステップ2:地域のスタジオでアシスタントとして経験を積む(6ヶ月)
- ステップ3:副業としてオンラインレッスンを開始
- 結果:1年後に月収10万円の副業として確立
事例2:本格的なキャリアチェンジパターン
Bさん(40代女性・元理学療法士)の場合
- ステップ1:コンプリヘンシブ資格を取得(費用:70万円、期間:1年)
- ステップ2:大手ピラティススタジオに就職
- ステップ3:3年後に独立開業
- 結果:現在は年収600万円の専業インストラクター
事例3:オンライン特化パターン
Cさん(20代男性・フィットネストレーナー)の場合
- ステップ1:オンライン対応のマットピラティス資格を取得(費用:15万円、期間:2ヶ月)
- ステップ2:YouTubeチャンネル開設
- ステップ3:オンラインパーソナル指導を開始
- 結果:チャンネル登録者数5万人、月収30万円達成
主要なピラティス資格認定団体の詳細比較
PMA認定の国際団体
1. Balanced Body(バランスドボディ)
項目 | 詳細 |
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特徴 | 世界中で非常に評価の高いピラティス教育機関で、PMA加盟団体の中でもトップクラスの実績を持っています |
マット資格費用 | 30万円~40万円 |
マシン資格費用 | 49万円(税込) |
取得期間 | 3ヶ月~6ヶ月 |
強み | 世界102カ国で展開、最新の研究に基づいたカリキュラム |
2. BASI Pilates(バシピラティス)
項目 | 詳細 |
---|---|
特徴 | 世界でも屈指の指導者向け養成コースを展開しているPMA加盟団体です |
マット資格費用 | 25万円~35万円 |
受講形式 | 完全オンラインで受講できるため、仕事しながらでも気軽に取り組める |
サポート | 資格取得後の就職サポートも積極的に取り組んでいる |
強み | オンライン対応、手厚いサポート体制 |
3. STOTT PILATES(ストットピラティス)
項目 | 詳細 |
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特徴 | 解剖学的原理に基づいた現代的なピラティス |
マット資格費用 | 20万円~30万円 |
特徴的な点 | リハビリテーション要素が強い |
強み | 医療従事者にも人気、西日本での展開が充実 |
4. PHI Pilates(ファイピラティス)
項目 | 詳細 |
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特徴 | PHI Pilates Japanはインストラクター認定制度を通して、専門知識を持ったピラティスのスペシャリストを育成しています |
受講制限 | 医療・保健分野に関連した国家資格、健康運動指導士、NATABOC-ATC、JASPO-AT、JATI-ATI、PHI以外のピラティス資格保有者 |
コース数 | 8つの基本コースと、特別プログラムコース(ユアバック®)があります |
強み | リハビリテーション専門、医療従事者向け |
日本国内の主要団体
5. BESJ(Body Element System Japan)
項目 | 詳細 |
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特徴 | 日本独自のピラティス団体で、ピラティス創始者J.H.ピラティス氏の直弟子、イブ・ジェントリー氏の作成した「The Gentry Approach」をベースメソッドとしています |
費用 | 費用が比較的リーズナブルで15万円~25万円 |
資格更新 | 年1回のセミナー受講のみと負担が少ない |
実績 | 5000人以上の指導者を育成しています |
6. JIA(日本インストラクター技術協会)
項目 | 詳細 |
---|---|
資格名 | ピラティスインストラクター資格 |
取得方法 | 通信講座で「ピラティスセラピスト」と「ピラティスインストラクター」の2つの資格取得が同時に可能。自宅から最短2ヶ月で取得できます |
費用 | 5万円~10万円程度 |
特徴 | 完全在宅学習、短期取得可能 |
別の切り口から見るピラティス資格選択の重要性
将来のキャリアプランによる資格選択
ピラティス資格を選ぶ際は、5年後、10年後のキャリアビジョンを明確にすることが重要です。
副業・趣味レベルの場合
- 推奨資格:国内団体のマットピラティス資格
- 理由:費用が抑えられ、学習負担も軽い
- 活動の場:地域のカルチャーセンター、友人・知人への指導
本格的な副業・将来の独立を視野に入れる場合
- 推奨資格:PMA認定のマットピラティス資格
- 理由:信頼性が高く、生徒の集客に有利
- 活動の場:スタジオ勤務、オンライン指導、出張レッスン
専業インストラクターを目指す場合
- 推奨資格:PMA認定のコンプリヘンシブ資格
- 理由:最も就職に有利、指導の幅が広い
- 活動の場:大手スタジオ、専門スタジオ、独立開業
受講スタイルによる選択
通学型(対面形式)
メリット:
- 動き一つ一つを正しい動きで、どの部分に効いているかを体感することができます
- 動きの修正もしてもらえるので、より知識が深まります
- 年齢問わず一緒に学んでいく仲間もできます
デメリット:
- スケジュールが組まれた学習となる為、育児や仕事をしている方は事前に時間を作れるように前もって準備が必要となります
- 比較的にオンライン講座の方が、スタジオ通学より費用を抑えることができます
オンライン型
メリット:
- 全国どこからでも受講できるのはもちん、忙しい方も自分のペースで学習できる点が特徴です
- 費用を抑えることができる
- 移動時間が不要
デメリット:
- 実技指導が限定的
- 仲間との交流が少ない
- 自己管理能力が必要
費用対効果の観点からの分析
資格レベル | 初期投資 | 月収見込み | 投資回収期間 | 適用度 |
---|---|---|---|---|
国内マット資格 | 10万円~20万円 | 3万円~8万円 | 2~7ヶ月 | 副業向け |
PMAマット資格 | 20万円~40万円 | 8万円~15万円 | 3~5ヶ月 | 本格副業向け |
PMAマシン資格 | 30万円~60万円 | 15万円~25万円 | 3~4ヶ月 | 専業準備 |
コンプリヘンシブ | 50万円~90万円 | 25万円~50万円 | 2~4ヶ月 | 専業向け |
失敗しない資格選択のための5つのポイント
1. 目的の明確化
資格取得の目的は人それぞれです。団体によって得意とする分野や理念が異なるため、まずは自分のゴールを明確にしましょう。
質問チェックリスト:
- なぜピラティス資格を取得したいのか?
- 5年後、どのような活動をしていたいか?
- 月にどの程度の収入を期待するか?
- どのような生徒を指導したいか?
2. 予算と期間の現実的な計画
ピラティス資格取得には、5~100万円ほどの費用がかかると言われています。講座によって費用は5万円から50万円と幅広く、自分の予算に合わせて適切な講座を選ぶ必要があります。
3. 認定団体の信頼性確認
単なる趣味ではなく、自己実現や職業としてのピラティスを目指すのであれば、PMA認定資格を強くおすすめします。
確認ポイント:
- PMA加盟団体かどうか
- 国際的な認知度
- 卒業生の就職実績
- 継続教育の充実度
4. サポート体制の充実度
資格取得後のお仕事紹介サポートが受けられることや就職支援や継続教育の機会を提供しており、資格取得後も安心してキャリアを築くことができますといったサポートの有無は重要な判断基準です。
5. 実際の体験受講
良さそうなピラティス資格団体が見つかったら、実際にその資格団体のピラティスを体験し、「本当にあなたの目的にあったピラティスなのか」を確かめることが大切です。
まとめ:あなたに最適なピラティス資格選択のロードマップ
ピラティス資格の選択は、あなたの人生とキャリアに大きな影響を与える重要な決断です。この記事で解説した内容を踏まえ、以下のステップで進めることをおすすめします。
【重要な最終結論】
1. 初心者は必ずPMA認定のマットピラティス資格から始める
理由:国際標準の知識習得、就職の有利性、段階的学習の効果
2. 資格選択は将来のキャリアビジョンに基づいて決定する
理由:目的に応じて必要な資格レベルが大きく異なる
3. 費用だけでなく、サポート体制と継続教育を重視する
理由:資格取得は出発点であり、その後の成長が最も重要
推奨アクションプラン
- 自己分析の実施(1週間)
- 目的・目標の明確化
- 予算・期間の設定
- キャリアプランの検討
- 資格団体の研究(2週間)
- PMA認定団体の比較検討
- カリキュラム内容の確認
- 口コミ・評判の調査
- 体験・相談の実施(1週間)
- 候補団体の体験レッスン受講
- 説明会への参加
- 現役インストラクターとの面談
- 最終決定と申込み(1週間)
- 総合的な判断による決定
- 受講申込みの実施
- 学習計画の策定
ピラティスのインストラクターの給料は比較的高くなっています。実際、ピラティスのパーソナルセッションの受講料が10,000円以上となっているなど、需要の高さから客単価も高くなっているのです。
あなたの理想とするピラティスインストラクターとしてのキャリアを実現するために、この記事の情報を参考に、最適な資格選択を行ってください。心身も健康になるという一石二鳥な状況を生み出すことができるピラティスの世界で、充実したキャリアを築いていきましょう。
最後に重要なメッセージ:
まずはピラティスのレッスンをたくさん受け、現場で多くのことを学びましょう。インストラクターの指導方法、キューイング(指示出し)、全体的なレッスンの流れなど。マット資格の勉強を進めながらレッスンからの学びと併せて、資格取得を目指しましょう。
資格取得は新しいキャリアの始まりです。継続的な学習と実践を通じて、多くの人々の健康と幸福に貢献できる素晴らしいピラティスインストラクターになってください。
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